RSD(反射性交感神経ジストロフィ)とは?
症状と治療法の解説
交通事故で外傷を負うと、自律神経(交感神経)が作用し血管を収縮させ、出血を抑えようとしますが、この作用が怪我の回復過程と同調せずに維持されたままになり、末梢の血流が不足して栄養が行き渡らず組織がやせ細って新たな疼痛が発生することがあります。
一般的には「交感神経の異常な反射亢進を基盤とする疼痛、膨張、関節拘縮などを主な症状とする病態」と定義されているこの症状をRSDといい、近年は、CRPSと呼ばれることが多くなっています。
「RSDとCRPSについて」にて違いを解説しています。
RSDの症状
- 強い痛み
- 腫れ
- 発汗異常
- 皮膚の変色
- 筋力低下
交通事故に遭った後に、このような症状を感じることがあれば、RSDである可能性があります。
交通事故によるRSDと後遺障害
交通事故後にRSDを発症した場合、後遺障害等級の認定を受けることが重要です。適切な診断と治療により、症状の悪化を防ぎ、賠償請求を行う際に有利となります。
RSDの等級認定のポイント
RSDの等級認定の際、以下の3点がポイントになります
- 関節拘縮
- 骨萎縮
- 皮膚色の変化
事故による外傷の回復過程と痛みが同調していない場合、RSD・CRPSを疑うことも必要であり、専門医の治療を受けることが治療及び後遺障害認定に不可欠です。
その上で、上記3点の要件について、専門医から客観的な診断をしてもらい、後遺障害の申請を行うことになります。
RSDは外見からは判断ができない痛みという症状を扱うため、訴訟でも双方の主張が対立し、解決が困難な後遺障害の一つです。
当事務所では、適正な後遺障害の等級認定獲得のサポートから、適正な賠償金の獲得まで、被害者の方に寄り添う形でトータルサポートさせていただきます。RSDでお悩みの方はお気軽にお問い合わせ下さい。