治療費の支払の途中打ち切り・後遺障害認定の非該当の状況から、自賠責保険に後遺障害等級認定の異議申立を行なった結果、異議申立が認められ、損害賠償額が事前提示額の2倍以上となって解決した事例です。

交通事故概要

【受任時期】 事故直後(治療中)
【傷病名】 頸椎捻挫
【後遺障害等級】 14級9号
【受任時期】 治療終了・症状固定後
【活動のポイント】 自賠責への後遺障害の異議申し立て
【サポート結果】 後遺障害14級9号の認定を受けた上で、交渉にて解決。
主な損害項目訴訟前の提示解決額増加額
賠償額191万円416万円225万円

1.相談・依頼のきっかけ

Aさんは、追突事故に遭い、頸椎捻挫等で整形外科・整骨院に通院されていました。
事故から5か月経ったころに、相手方保険会社から治療費の打ち切りを告げられて、ご相談に見えました。

2.受任後の活動

(1)治療の継続

受任後、Aさんから聞き取りをした話などをもとに治療の保険対応の延長を交渉し、一定期間の延長をすることができました。
最終的には、打ち切りとなりましたが、健康保険で治療を継続することになりました。

(2)賠償案の提示及び自賠責への後遺障害等級認定申請

Aさんは、症状固定時に痛み・しびれ等の症状は残っておられましたが、後遺障害等級認定申請はしないと決められ、相手方損害保険会社に後遺障害等級認定を経ていないことを前提とする賠償案提示を行いました。

これに対して、相手方損害保険会社からも対案を受けました。(上記の提示額です)

Aさんは、やはり痛み・しびれが残っているので、後遺障害等級認定を求めたいと気持ちが変わられ、自賠責に後遺障害等級認定申請をしましたが、非該当でした。

(3)異議申し立て

Aさんと協議しましたが、自賠責が経年性のものとはいえMRI画像のC5/C6の椎間板の膨隆を評価していない疑いが強かったため、その点を改めて指摘する異議申し立てを行いました。

(4)賠償交渉

異議申し立てが無事に認められ、14級9号の認定を受けることができました。Aさんと協議し、14級の認定を受け入れた上で、賠償交渉することとし、相手方損害保険会社と交渉を重ね、最終的に裁判所基準での訴訟外での和解が成立しました。

3.当事務所が関与した結果

治療の打ち切りを告げられ、Aさんは不安な状態で来所されました。
最終的には、後遺障害等級認定も受けることができ、訴訟上の解決と同様の解決をすることができました。

4.(所感)解決のポイント

Aさんは控えめな方でもあり、当初は後遺障害等級認定申請まではしなくてもよいとおっしゃっていましたが、最終的には、後遺障害等級認定を受けることができました。

最初の後遺障害等級認定申請で非該当となったときは、申し訳ない気持ちでいっぱいとなりましたが、無事に異議申し立てが認められ、求めうる最大の解決となりました。

ご依頼者さまからのアンケート

個人・男性・50才
【事案内容】交通事故

1.当事務所の弁護士・スタッフの対応はいかがでしたか。

大変満足(4.大変満足 3.満足 2.普通 1.不満)

2.数ある法律事務所の中から、当事務所を選んでいただいた理由をお聞かせください。

  • ホームページの印象が良かった。
  • 事務所が会社の近くで立ち寄りやすかった。
  • 会社近くの法律事務所から年齢、経験などで選ばせて頂いた。

3.最後に、当事務所をご利用いただいてのご感想をお聞かせください。

事故から3年以上経過しており、保険会社からも相手にされていなかったが、宮崎弁護士のおかげで、当方に有利な条件で無事に解決できました。ありがとうございました。

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